単線の車窓から
バンブーブンバ
布団をはねると
氷柱はおちた
遠く小川も
煙りはじめる
屋根も柱も
あらわに濡れて
くずれて 光を
ながして
雪掻きも雪上車も
消えてしまった
小窓から
ちいさな二列の
足跡さえも
消えてしまった
赤と黒のランドセルも彼方に
小豆色の轟音を
一本 劈いてゆく
前髪を 濡らした
単線の車窓から
自由詩
単線の車窓から
Copyright
バンブーブンバ
2004-03-01 17:42:27
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