ぽえむ君−激風−
ぽえむ君

ぼくは詩人

人は逆境に立ち向かうからこそ
人である

今日もまた

夜の散歩をしていると
激風に出会いました

大地の血液が激しく流れる
その静脈の中で溺れあがき
液体に溶かさせるかのように
身体からだが失われていく

静脈はやがて
空の心臓へと戻り
天の法則にしたがって
動脈へと換えられていく

血液は生の源
幾度も幾度もその循環を繰り返す
身体からだは生の鏡
何度も何度もその維持を立て直す

その反復こそが
生きるものへの運命さだめ
無の中に生を置かず
そこに立ち向かうことこそ
生きるものへの運命さだめ


大地に風が激しく吹く
その風は身体からだを巻き込み
自由がきかなくなるくらい
吹き荒れる

風はやがて
空に昇り
自然の法則にしたがって
再び地上に降りる

風は生の源
幾度となく吹き抜く
大地は生の鏡
何度となく立ち直る

その反復こそが
生きるものへの運命さだめ
無の中に生を置かず
そこに立ち向かうことこそ
生きるものへの運命さだめ

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−激風− Copyright ぽえむ君 2006-07-24 20:53:17
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