プル式

ある日小さな箱が
僕の家に届いた
中には小さな
記憶が入っていた

再生する記憶
笑った君の顔
泣いてる君の顔
怒っている君の顔
君の顔
君の 顔

いつの間にか
僕は眠りに落ち
夢の中では
君と恋人だった
僕は
君の顔が思い出せない

目が覚めると
僕は一人で
どうやら僕は
泣いているらしい

もう一度
君の顔を見たくて
小さな箱を探したけど
小さな箱は
どうにも見つからず

あの箱を僕に送ったのは
誰だろうね
どうして忘れた記憶は
忘れられないんだろうね


自由詩Copyright プル式 2006-07-24 07:13:17
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恋の歌