末節
ユキムラ
好きだなんて云わないで。
そんなの只の戯言だと分かっているから。
愛だなんて云わないで。
そんなの只の絵空事だと知っているから。
甘い台詞で あたしの心を 掻き乱そうとは しないで。
つまらない嘘なんて吐かなくたって、欲しいのなら あげるから。
あたしなんかに「意思」など無いの。あなたの好きにしたら好い。
止めるヒトなど居ないのだから。
此処には今、あなた と あたし しか居ない。
勿体振らずにヤれば好い。
可愛い彼女の顔でも浮かべたら、きっと もう 夢の中・・・
あたし は あなた が望む侭、何だって してあげる。
辛くなんて、哀しくなんて、無いよ。
そんな感情、とおの昔に 忘れてしまった。