休日
砂木

服の仕立て屋の看板の前のバス亭から
町を離れる時刻は 数本

昨日の夜から待ってた 朝は
大きな通りに 越えて 来た

牛乳配達のバイクが かちゃりと 続く
家の開けられた窓からは 蛇口を使う音

財布には 往復の交通費と 少し
明るい色にしようと決めていたシャツは
昨日 羽織って 洗濯してしまった

古びた暗い服のまんま バスが来るまで
透明な袋を破って パン かじってる

天気には 違いない 雨じゃない

折りたたみの傘 そっと 触れてみながら
青い海原へ 白線を たどる 


自由詩 休日 Copyright 砂木 2006-07-23 20:54:34
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