前屈姿勢
あおば
あなたは、
もう、年老いたので、
以前のように完璧な
前屈姿勢がとれないと
最高速挑戦は辞退した
こころの中で寂しげにつぶやいて
280Km/hで諦めたのですね
短かすぎる、
直線コースで
最速出して
身体を起し
急ブレーキで
Uターン
素早い 身のこなし
柔らかい
身体の若さも 必要だ
老いの身にはこれが限界
オーバルコースであったなら
あなたも最高速が出せたのに
今日もコースは賑わって
ライダーたちは競ってる
事故があっても無くっても
コースレコード叩きだす
それがなんの意味がある
事実の事後承認というだけなのだ
孤独、確認、諦観、焦燥、絶望、希望
すべては認識の2文字が飲み込んだ
午後11時のライダーは
PCの
キーボードを叩いてる
のろのろと叩きだし
昼の認識、叩き出す
最速ライダーが
最速ライターになれるかは
本人にも判らないが
300Km/hの夢と現実を
老年のライダーは磊落に
的確に
ライターとして
私たちの前で語ってる
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想定バイクはスズキ、TL1000R、Vツイン
数年前の作、一部修正。
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モーターサイクル(バイク)