武富諒太

僕は
今日も
身の内に孤独を飼いながら
このまちを歩いている


人として話す言葉が
僕という存在の上をすべり
君はあくびをしながら
空を見つめている

長く暗い闇が明けた時
君はほっと息をつくのだろうか

僕はこの闇と居る方が
うそぶいて人間をやるには都合がよい


君は人の愛を求め
このまちを歩くけれど
僕はこのまちで
人に出逢うことはない



自由詩Copyright 武富諒太 2006-07-20 00:17:35
notebook Home 戻る