夏の嵐
水在らあらあ



光る
ざわめく
お前を
連れ出す


打たれる
二人で
稲妻
はぜる


当たるぜ
俺たち
そんな
ひどい


あたった
ためしが
ないのよ
宝くじ


踊る
お前
稲妻
笑う


俺は
木々が
怖い
ひどく


木々が
ひどく
笑う
ざわめく


ストロボ
くだける
散る
優しさ


逃げる
ああ
これだ
自然


自然だ
全能
だが
決して


全愛
じゃあない
ただの
力だ


ただの
力に
もうすぐ
俺たち


やられるぜ
なあ
聞こえるか
好きだ


大好きだ
お前のことが
大好きだ
なあ


愛している
愛する
俺たちは
愛の


幼い
神だ
全愛の
刹那の


ただ
自然の
全能の
中を


苛酷な
自然の
全能の
中を


恐れ
震え
戸惑い
はしゃぐ


幼い
神だ
透ける
肌に


稲妻
走らせ
両手
広げて


俺は
歌い
お前は
笑って


光る





そうだ
神だ
空を
飲んでる




自由詩 夏の嵐 Copyright 水在らあらあ 2006-07-19 17:08:43
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