ジャズワルツ
アマル・シャタカ

打ち捨てられてそこにある
朽ちたピアノ
横たわる私
ぽろんぽろんと
雨音と共に
雫が鍵盤を叩く
音色が世界を包むとき
雷が悲しみを切り裂く
思いはどこへ
姿なき君の手をとり
ぬかるみを舞う
すべてが止み
多くの風が拍手する中
今度は独り
流れる涙で
一音一音
弾くピアノ


自由詩 ジャズワルツ Copyright アマル・シャタカ 2006-07-19 09:06:54
notebook Home 戻る