バ イ バ イ
蒼穹

揺れる洗濯物 少しほつれたシャツが今日は眩しい
こうして並んで空を見上げる喜びを 心から幸せに思う
時計を見る余裕なんてなかった 君と向き合っていたから

色鉛筆って懐かしい響きだよねって そんな話題から
実は福神漬けが大好きなんだって ワープを楽しんでいる
幸せって本当に必要なのかなって考えながら 君の手を握る

そっと優しく触れてみる 思っていたより温かかった
この温もりがバイバイする前に もっと感謝を伝えたい
思い出に責められないように 出会いを支えに出来るように

今まで必死に閉ざしていた感情を がむしゃらに放つ
特に意味なんてない まるで君がそうさせるように 僕は笑う
つられて君も笑う このスペースさえあれば 宇宙なんていらない

愛してるって最近 言ってないよなって 何気なく言う
まだ一度も聞いたことないよって 君は 忘れていた
拗ねたふりして ごろ寝したら 耳元で 囁いてくれた

そっと優しく触れてみる 思っていたより柔らかかった
この温もりがバイバイする前に もっと感謝を伝えたい
思い出に責められないように 出会いを支えに出来るように

まだ僕等は夢の中 目が覚めたら 洗濯物を取り込んで

未来を 探しに行こう


自由詩 バ イ バ イ Copyright 蒼穹 2006-07-18 16:43:44
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