ぽえむ君−彷徨−
ぽえむ君

ぼくは詩人

彷徨うほど不安は生まれ
不安は彷徨を生む

今日もまた

夜の散歩をしていると
夜と光に出会いました

あてもなく夜を彷徨う

時と直線が交差するその道は
ぼくを飲み込み
その瞬間
直線のない時の中へと沈み
左右から心が押し付けられ
しゅう曲され浮いている

直線を追い求めて
手を伸ばすも時しか感じえず
足を速めるも無しか伝わらない

ただそこには
循環だけがあった

あてもなく夜を彷徨う

夜に光がさしこむその道は
ぼくを惹きつけ
すると
光のない夜の中へと入り込み
自分の姿がしぼんでいく風船のように
浮いている

光を求め
手を伸ばしても夜しか感じない
足を速めても無しか伝わらない

ただそこには
風だけが吹いていた

あてもなく夜を彷徨う

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−彷徨− Copyright ぽえむ君 2006-07-17 21:59:14
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