珈琲色の化石
プル式

振り返ると
通り過ぎるよりも早く
世界は移り変わっていく。

それはまるでメリーゴーランドの様に
それはまるで万華鏡の様に

瞬きを売るたびに
うつりげな恋の様に
世界は過ぎていく
まるで昨日の事の様に
すべてを記憶の河に流して。

一秒前に私が立っていた地面が
斜めに傾き
次に踏み出す足は
地面を踏みしめることが出来ない。

私はどこに行くのか

私はどこに居るのか

仮面の行列が通り過ぎていく。
私もまた右手に仮面を握り締めている。


自由詩 珈琲色の化石 Copyright プル式 2006-07-15 08:45:08
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
頭のなか