ぽえむ君−雨夜−
ぽえむ君
ぼくは詩人
厳しい道の前に
立ち止まるのは楽だが
そこは安らぎではない
今日もまた
夜の散歩をしていると
雨の夜に出会いました
降りしきる夜の雨の中を
ぼくは外に出た
なぜなのか
自分でもわからない
降りしきる夜の雨の中を
ぼくは歩き続けた
どこに行くのか
自分でもわからない
理由や目的はなくとも
厳しさの中に存在させたかった
それが理由と目的かもしれない
降りしきる夜の雨の中を
ぼくは雨に打たれ続けた
そのつらさの中に
何かを求め
何かが存在する
そこに立ち止まってはいけない
立ち止まったとしても
そこは夜の雨
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい