花を集めて
シュガー・ソレイユ

道、行きながら
美しいと思える花に出会う喜び

歩みながら
特別でない
小さな花を
「綺麗だ」
と、感じる温かさ

腕の中
ひとつ・・・
・・・ひとつ
また・・ひとつ・・・
と、花を集める

苦しい旅の途中の友に
癒しの微笑み
雨も喜び
艶を増し
たくましい、その姿

前向きに
奥ゆかしくも
生き生きと
老いなど恐れず
花開く

色とりどりの
それぞれの意味

「生まれた幸せ」
「出会えた幸せ」
「生きる幸せ」

「万物への感謝」
「広き愛」

「あなた」
「わたし」

「小さな世界の中にも、大きな幸福感」

私はいくつの花と出会い
心に映せるだろう

いくつもの花を枯らし
いくつもの幻を見
いくつもの花をつかみ損ねても

花はそこに
足元に
枕もとに
空を仰ぐ
その隣に

見失う時には
大地と青空と宇宙の存在に心を沿わす
木々と風と星々の声に耳を澄ます

迷う時には
眠りの中で
地球の欠片に戻る

産まれたときのように泣くのも良い
幼い日のように笑うのもいい

花はそこに
痛みを知る人に
喜びを噛み締められる人に
多く与えられるのでしょう
いつか花束に埋もれて
眠るまでは


花を集めて








自由詩 花を集めて Copyright シュガー・ソレイユ 2006-07-02 20:11:47
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