ぽえむ君−幻夜−
ぽえむ君

ぼくは詩人

幻は時に
現実までをも映しだす

今日もまた

夜の散歩をしていると
夜の月に出会いました

目の前の道をまっすぐに歩けば
右斜め上には煌々とした満月

歩む後の道をふいに振り向けば
左斜め下には朧げなる月影

その幻影なる姿は幻の夜を映し
腕を弱々しく上げながらも
その動きにしばしの時を止める

暗がりの道は寂寞の念を抱かせつつ

その幻影なる姿は現の夜をも映し
足を寂しく動かしながらも
その静寂に一瞬の時が動き出す

暗がりの道は明日の光を見させつつ

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−幻夜− Copyright ぽえむ君 2006-07-01 21:52:48
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