目覚め
まほし

空が欲しい・・・・って
ずっと想ってた
 

薄暗い部屋に
頑なに独りいる時も
 

さらに殻にこもって
傷ついた翼を
縫いつくろっている時も

 
空 空 空
歌うように
腹の底から求めてた
 

血でさびた針
いらなかった
羽毛をしばる糸
ほどきたかった

 
でも本当は
不自由な空想に
囚われなくてもよかった

 
大空はいつでも
外にあるから
 

天をつらぬく光は
誰のものでもない
私が誰のものでもないように
 

そう気付いた瞬間
殻が割れて
何かが目覚めた
 


夜が明ける
 

心の窓が開く
 

目の前には朝日
そして
有限の中の無限の広がり
 

ようやく
飛び立つ自信が持てる






自由詩 目覚め Copyright まほし 2006-07-01 07:24:33
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