暗さの解釈
砂木

させられて 触れたわけじゃなくて
あきずに続けただけの ことだから

だらしなく つっかけて
ぼろぼろの 噛み癖

気の毒なんて
言われないし
悲嘆は

花さえ開くことを望めば
花よりも生き長らえる身で
軽薄な苦しみなんて
軽薄だよ

降らない雨
陽差しに責められ続ける
真昼の 明るい獄

かけそこなったというのならば
かけそこねられたのとは 違う

増してゆく闇ならば
夜と呼べばいい


自由詩 暗さの解釈 Copyright 砂木 2006-06-30 07:02:55
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