大好き
ala

正直意見が通じなくて苛々した事もありました。
私の気持ちに気付いて貰えなくてムカついた事もありました。
でも、今私が思い出すのは穏やかな貴女との時間です。

と言うか何も思い出せないのです。

貴女の死が未だ現実味を帯びず唯何となく頭で理解しただけで、何も思い出せないのです。

ここ暫くズット閉まっていた雨戸が開くんじゃないか、開かない事は分かっているのに家を眺めそんな事を思うのです。

ねぇ、貴女は幸せでしたか?

こんな薄情者の孫を持ち、貴女は幸せでしたか?

ねぇ、貴女は幸せでしたか?

決して望まなかった病院での死を迎え。

ねぇ、貴女は幸せでしたか?

貴女は三日後灰になります。

大好きです。

お婆ちゃん。


自由詩 大好き Copyright ala 2006-06-28 22:49:30
notebook Home 戻る