願い事
海月

零時を時計の針は少し過ぎる
また、一日の最初を過している
小学生は眠りつく時間

寝不足と分かっていても
睡眠時間は一時半と決めている
理由は特にないけど・・・

ねぇ、今、星が流れたよ
電話に手を伸ばし
君の番号を夢中で押す

無理に起こしたりしたりして、ごめんね。
寝ぼけている君を起こす
不機嫌な君は受話器を置く
僕の話も聴かずに
糸電話の糸は切断された

キャリアウーマンと名付けれた称号
君は胸に貼っている
明日きょうは朝早くから会議が待っている

僕のことは微塵も思っていないのかな?
なんだか、少し哀しくなる
独りぼっちの夜
負け犬の遠吠えや盛のついた猫の声
僕も大声で叫ぶよ

三回も声に出して言えなかったけど
この願いは届き叶えてくれると良いな

たまには会社も休んで
海でも見に行きたいな
小さな貝殻を集めて
耳に寄せて流れ行く
海の音を聴いて

こんなに近くにいるから
何か言って欲しいんだ
それは愚痴や文句でも何でも・・・
たまには僕を頼りにしてくれないか?
それが今の僕の願い

すぐに声に出していたんだ
「君が好き」
別に願いでも何でもないかも知れないけど
ずっとずっと思っていたいから
ただ、それだけなんだ


自由詩 願い事 Copyright 海月 2006-06-26 23:51:25
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