ソー・ソーリー
nm6

今なお
例えば通り過ぎざま つい降り返るときも
大抵は どこか似ていたりするのですが

ときにうらやましく思います
ひょっとすると 謝るのも筋違いです
幸せそうに笑っているでしょう
うれしく思います

池袋のネオンサインが いつの間にか変わり果てて
ぼくは 街角でアンケートに 図書券目当てです
また新しい 携帯電話をつくるそうで
「今のが壊れるまで変える気はない」と答えました

夕方です
ビックカメラの看板に
オレンジの太陽が挑んでいます
背を
あたたかな曲線を
あれから
ここでは 3年ほど経ったのでしょうか

折れそうな ストローを曲げるような
肌色を思い出した ユキヤナギだったかの枝には
白いふわふわの何かが落ちて 転がって
ぼくの机に指す西日で 影をつくっているのです
なにやら悪いことをしたな と 思っているのでしょう


自由詩 ソー・ソーリー Copyright nm6 2004-02-23 17:32:05
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