鮭のフルコース!〜シェイクスピア全作品で五七五
AKINONA

三部作長きに渡る戦いの果てに何見た「ヘンリー六世」

一卵性双生児なら別の名をつけて下さい「間違い続き」

王国を馬一頭と引き替える悪の美学は「リチャード三世」

パイを食べ「タイタス・アンドロニカス」読み 人の血の味感じた気がする

本当に馴らされたのは誰なのか「じゃじゃ馬馴らし」の勝負の果てに

お隣の芝生は青い何時の世も「ヴェロナの二紳士」読みつつ思う

禁欲を誓った途端にイイ女現れ「恋の骨折り損」する

キスをして悲しみ塞ぎ別れましょう「リチャード二世」妻の王妃と

カップルと言えば「ロミオとジュリエット」たった五日の永遠の恋

惚れ薬効いたままだが真実の恋は現実「夏の夜の夢」

死も墓も捕まえられぬ少年の無垢な魂知らぬ「ジョン王」

シャイロックそれでもしぶとく生きていく「ヴェニスの商人」タイトルだから

愛すべき放蕩息子も賢王に 一安心だよ「ヘンリー四世」

「ウィンザーの陽気な女房達」が言う 恋はあたかも影法師だと

いい加減素直になれよ君たちも「恋の空騒ぎ」もまた楽し

愛すべきデブの姿よ永遠に「ヘンリー五世」ファルスタッフよ

本当のタイトル実は「ブルータス」変えるべきだよ「ジュリアス・シーザー」

女の子同士の絆は深いもの「お気に召すまま」口説け男よ

尼寺に行く前に読め「ハムレット」弱き女も強き女も

音楽を胸一杯に食すより恋する相手を選べ「十二夜」

ホンモノの悪女は実に魅力的だと知る「トロイラスとクレシダ」

したたかな女が本気を出しました「終わりよければ全てよし」だと

堅物なセクハラ男に断罪を「尺には尺を」とウィーン公爵

嫉妬という緑の瞳のモンスター 白黒二色儚き「オセロー」

肉親というものほどに怖いものないと教えてくれた「リア王」

手を洗い拭えぬ血潮は誰のもの 罪に彷徨う「マクベス」の妻

「アントニーとクレオパトラ」が恋をした 沈めローマよナイルの淵に

英雄の母は英雄より強しローマの都の「コリオレーナス」

人生で五指に入るぞ後味の悪い傑作「アテネのタイモン」

流されて流されて知る親子愛 流浪と別離の「ペリグリーズ」よ

エンディング前にぎりぎりやってきた幸福受け取り泣く「シンベリン」

過ちは時と悔悟に癒やされて「冬の夜ばなし」語る王宮

恋をすることそれ自体が新世界「あらし」の向こうで見つけた魔法

ああ陛下私のどこがいけないの? 嘆く王妃と「ヘンリー八世」

その薔薇が永遠不滅になりました 彼の手による「ソネット集」で

邪(よこしま)な愛に揺られた寝台で「ルークリースの陵辱」悲し

「ヴィーナスとアドニス」ふたり歳の差の恋は現代にも受け継がれ


・William Shakespeare(1564〜1616)の全作品リストより。
・最後の三作品(詩作品)を除いて年代順です。
・三部作・二部作などの歴史劇は一作品にまとめてあります(「ヘンリー六世」「ヘンリー四世」など)
・なお、最近シェイクスピア作品だと判明した(らしい)「二人の貴公子」「エドワード三世」「トマス・モア」は除外していますのでご了承を。


短歌 鮭のフルコース!〜シェイクスピア全作品で五七五 Copyright AKINONA 2006-06-19 13:27:28
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