薄めて出すしかないのだろうか
たたたろろろろ

話してごらん積み上げたその悩み、5連鎖するよ、ほら、ば〜よえ〜ん


手をつなぐふたりの影よ 鍵をかけ忘れた夏に帽子は空へ


「雨の中キスをするより恥ずかしい。株式投資はじめるなんて」


クレンザー撒き散らしながら歩くから付いてくるなら長靴を履け


むらさきの携帯電話を持つきみよPASS設定に守られて泣け


「そら豆が鞘からとびだすその軌道、デッサンしたいからもっかいやって」


目が耳が舌が性器がカツ丼が愛していると言っている夜


「あなたのその悲しい気持ちが爆発して飛んでゆくまでここでみてるわ」


春の夜に抱きしめていたいその涙 細かく割った秘密をとかせば


あの夜空のあの今にも消えそうな星ひとつ手が届くようなあの感じだよ


隣のきみのほんとうは切れかけのポンプの底のシャンプーのよう




短歌 薄めて出すしかないのだろうか Copyright たたたろろろろ 2006-06-17 16:45:33
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