終
民
離れることを考えている
どれだけ謝っても
足りないだろう
なのに
傷もつけてくれない
その歯で
わたしの足も
手も
食いちぎればいい
眠ってる間に
殺ってしまえばいい
怒る理由がない
むしろうれしいかも知れない
さびしくなるのがこわくてしかたないのはわたし
わたしのような兎
兎のようなわたし
ダイヤモンドのように
強く
割れない
自由詩
終
Copyright
民
2006-06-17 12:50:58