ぽえむ君−夜風−
ぽえむ君

ぼくは詩人

人はみな
苦労するために生きるのではなく
生きるために苦労するのである

今日もまた

夜の散歩をしていると
夜風に出会いました

暑かった昼を忘れさせる
そんな一風

目の前の世界は暗がりが支配し
空に輝く月は遠い光となす

ふと大木の傍らに佇むと
その月の光を頼りに
幹をはい上がろうとする
虫の姿がある

その一歩一歩を力強く
明日を生き抜くために

その一足一足を踏みしめて
この夏を生き抜くために

そんな彼を夜風が一押しする

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−夜風− Copyright ぽえむ君 2006-06-12 23:10:26
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