そろそろバイバイ
山崎 風雅

 風が吹く
 僕はなびく

 雲の切れ間から日の光が射し込むと
 休日の街は輝きを増す

 今朝は遅くまで眠りすぎた
 午後の喫茶店のテラスで
 コーヒーを飲みまどろむ

 空を賑わすスズメを見上げる

 やがて空は茜色に移ろうと
 楠葉駅前の広場は
 安堵の顔色で家路につく人々の足並み

 子供達は鳩を追い
 親は笑顔で見守る

 せわしないバスターミナル
 初夏のほどよい緑を愛でながら
 行き来する人々を半日瞳に映し過ごした

 夕陽を背でなで
 そろそろ バイバイ




自由詩 そろそろバイバイ Copyright 山崎 風雅 2006-06-11 19:24:14
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