旅立ち
たもつ

晴れわたっていた
ページをめくるたびに
空はその青みをまして
澄んだ悲しみのように
雲ひとつ見つからない
その向こう側から
誰かが僕の名を呼んでいる
今朝旅立つことは
すでに決めていた気がする

(2006.6.10)



未詩・独白 旅立ち Copyright たもつ 2006-06-11 10:39:23
notebook Home 戻る