その夜の岸辺に
チェザーレ
水面の歌う声
月をも遠ざける
まるみがかった夜の漣
騙された雲は空を去り
世界が空に包まれた
朝はもう 来ない
額のしわを撫でながら
小男が河原を跳ねる
青白い夜のざわめき
終末を数える船乗りの
傷だらけの腕にまた
ひとつの夜が加えられ
滲み出た赤と湧き立つ白の交わりに
渦巻く 蝙蝠
融けだした月が 垂れる
自由詩
その夜の岸辺に
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チェザーレ
2006-06-10 04:26:01
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