夏山
杉菜 晃

 湖に浮かぶ
  帆色のとりどりを
 ひとつに統ぶる四方のみどりよ



 身に余る人の荷を負ひ
  ゆく驢馬ろば
 後ろ姿のほそほそとして



 夏山のさ緑の中
  くぐりゆかむ
 のぼする芯を冷やさむとして


短歌 夏山 Copyright 杉菜 晃 2006-06-10 00:16:09
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