こ ど
パキラ

あんたのためにしたためてしたためてあっため抜いた言葉
そんまんまぬるくして差し出すとき
あたしあんたにどんな答えを求めているのか
さっぱりわからなくなるところまで来てたんだ

太い首に腕を回したら
そのままずるずると
化粧を人生最大の仕事として生きる生活までにはたどり着ける
けどあたしが欲しいのはそんなんじゃないんだ

じゃあなにがしたいんだって
答えがでない

正解がいつも必要ならあたしはとっくにいらない子だってことはわかっていて
あんたにあたしの答えになって欲しいだなんて恥ずかしいことも考えてないのだけど

あんたがねじ込んできたものが
なにも考えられないあたしの中慰めて
それはあたしのもうひとつの鼓動のように四六時中あたしの中に存在している
そのことを思い知らされるたびにあたしは泣きそうになるんだ

あたしあいしたから
あたしなにもかんがえられなくなった
あんたあいしたから
あたしのことなぐさめてくれる

これ書いてるこの時すらも鼓動は二色に枝分かれ
せめぎ合っていて


自由詩 こ ど Copyright パキラ 2006-06-09 22:51:56
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