憂えゆく少女たち
なるせ

だしぬけに
あなたへ伸ばした腕が
抱きしめ方を知らないことに気付いた

どれだけのやさしさで包めばいい
触れるだけでこんなにもふるえる心なのに

何度も何度も 何人も何人も に
恋をして
思い焦がれて
そのたび諦めては
失望して
飽きるほど繰り返したサイクル
なのに なのに
いまこの心は 初恋のように余白がない



あなた以外を受け入れる必要など
もうどこにもない



そんなことを思いながら
結局テキスト片手に泣き出しそうな目をしている
テスト前の夜です


自由詩 憂えゆく少女たち Copyright なるせ 2006-06-07 20:15:49
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