父の日
モリマサ公

祈りはオナニーじゃないんだからね
つごうのいいときだけ神様よびだして祈るママはまちがってる

と抗議するとき
私たちはママが自力でパートして取った免許で運転する自力でパートして現金で買ったマーチの助手席で風をうけている
ママからもらったロザリオを捨てれないでカバンにいつももちあるいている


かみさまとよりそうのは人肌恋しくて寝ちゃった温度に似てて
さみしいのだよママも
とお姉ちゃんがいった
ブラックコーヒーとか飲んですかした横っ面ひっぱたいてやろうかとおもったけどやめた
ブラックコーヒーじゃねえんだよターコ
というと笑う


義理の妹は2歳になった
彼女の国では信仰がないとクレジットを失う
パパは洗礼を受けたものの
ミドルネームは忘れてしまったらしい






隣の家との壁がうすいので
ケンカする声がきこえてくる


家族がほしかった

日曜の約束はないことになって
ひまになってしまった


夜眠る前に胸の前で十字をきるのを忘れると寝付きがわるい

ママはあのことをだまっていたのをまだおこっているのだろうか
ずっと聞けないでいる

  









未詩・独白 父の日 Copyright モリマサ公 2006-06-05 17:13:07
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