祇園京くだり
Rin.

夏のよい さめぬうちから 下駄を引き
君を迎へに からりんころり

京くだり
丸竹夷に押し御池
こころもとなきは ただ君のため

数へゆく
姉さん六角蛸錦
絞りの帯は 花一文字

一文字 四条大路に 見さすれば
左に長刀 右に月かな



短き芦の節の間も
逢はぬは飽かぬ恋心


君の影
袂のあをに 散る花を
天に上ぐれば 鐘の音ぞする



あれに見ゆるは東山
いまなほ残る高瀬舟
淀みにうかぶうたかたを
我にたとうはあはれなり





短歌 祇園京くだり Copyright Rin. 2006-06-01 00:12:21
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