ぽえむ君−組曲−
ぽえむ君

ぼくは詩を書きたい

耳を澄ませば
自然の歌と心の響き

今日もまた

朝の散歩をしていると
自然の組曲に出会いました

それは夏の朝とともに始まる

どこからともなく風が吹き
長い草を揺らしはじめ
序曲が流れる

鳥の羽音が
かすかに聞こえ
光を浴びた花が開きはじめる

遠くからは小川のせせらぎの音
虫たちも動きはじめ
鳥たちもその鳴声を空から伝え
草花とのハーモニーを楽しむ

それは
生きるものたちが
生きるために
生きようとする
繰りだされる組曲

日が暮れるまで
その曲は続き
その場所で永遠に繰り返される

耳を澄ませば
自然の歌と心の響き

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−組曲− Copyright ぽえむ君 2006-05-28 22:31:04
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