親友
山崎 風雅

 意地悪な夜の妖精が
 過去の映像を垣間見せ
 胸元を締め付ける

 真面目に生きることが
 冷笑されてた幼少時代
 僕の心は閉じられた

 器用に生きることが出来る
 友人に違和感を覚えていた

 ぶざまに生きること
 でもね
 いつかは報われると信じてきた

 虐められぬように
 僕は心のドアを締め切った

 心にフィルターをつけて
 傷つかないように振舞った

 解説者になって
 生きることにうんざりしていた
 青春時代

 心通わぬコニュニケーションで
 すさんでいった若き頃

 数々の経験の末
 偶然か必然か
 出合った友は
 友情という言葉を教えてくれた
 なんどもけんかもしたけれど
 絆は強くなり
 生きる力を身につけた

 心から信頼できる
 その喜び
 どんな事も話せる親友
 どんなに感謝していることか

 独りじゃない
 独りじゃない

 君に会うため
 生れてきたんだ

 冗談を言い合い
 ふざけられる
 心浮かぶ時間

 親友よ
 貧しかった心は
 オアシスに辿りついた

 これからもずっと
 絆を深めて行こう

 その喜びに一句

  
  こころから許せる友に恵まれて
     
      喜びひとしえ君のぬくもり




自由詩 親友 Copyright 山崎 風雅 2006-05-18 04:11:01
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