ぽえむ君−風林−
ぽえむ君

ぼくは詩人

動けないことと
動かないことは
まったく別なこと

今日もまた

朝の散歩をしていると
防風林に出会いました

均等に並べられた
その杉の木は
まっすぐ
空の中に入るよう

根元の幹は
何も動かずに
その役割を幾年も果たし続ける

風が吹けば
上の方で
ぎぃ ぎぃ
というきしむ音を立てるものの
すべてを吸収してしまう

彼らは動かずとも
動いている

冷たい空気が
どこか温かい
風林の中
 
気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−風林− Copyright ぽえむ君 2006-05-16 10:42:51
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