文字拾い
潔
頭の中から文字が零れる。
小さな文字が、ちりちりちりりりりん…と音を立てて零れる。
私の頭の中には小さい黒い文字が入っています。
それは次から次へと湧いてきて、
零れても零れても…続いて零れるのです。
それを私は受け止めようともせず、
零れいく文字の音にも気に留めず、
ただぼんやりと零れたままにしているのです。
自由詩
文字拾い
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潔
2004-02-14 23:46:26