ぽえむ君−香玉−
ぽえむ君
ぼくは詩人
共鳴は同情以上に
心に広がる
今日もまた
朝の散歩をしていると
不思議な玉に出会いました
野球のボールかと思う
大きさと白さ
やわらかい布でつくられた
その玉を
軽く押してみる
するとなんともいえない
ほのかな匂いが
ふわっと
あたり一面に漂う
小さな小さな
匂いが詰まっている1つの玉
その匂いは匂いを超えて
心の中に染みわたり
そして無限に広がっていく
詩とて同じ
小さな小さな
言葉が詰まっている1つの玉
その言葉は言葉を超えて
心の中に染みわたり
そして無限に広がっていく
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい