ごず−Revision
シャーロット

そして
夜を捨てる
先天的な



あの子が死んだらしい
あの子ってダレ
どれくらい
五月蝿い
病んでるんだ

教室燃えている
青白い錯覚では
教室燃えつつまれる
産まれかけた布の羽
花瓶水に燃えうつる
賑やかさ
痛さの反逆
火の蛇は
鎌を大きく持ちあげる
こめかみを
めがける命

哀しくて ばかな くさくて


ごず


あのね
ごずなんだ
ごずってなにさ
あのさ
しらない
空中をうくように
しゃべる

花は爆発する
常識とは復讐
革命針のように
月とマーブル色の子どもたち
ひとり
ひとり
ひとり

ごずは怪我をした
ごずはペアがいない
ごずは教室に帰らない
ごずはマラソンはしない
ごずは青い髪をしてたてごとのように笑わない
運動会に出ない、お元気ですか、とは言わない
合唱はしない、修学旅行には行かない、ロープウェイが好き、屋上がすき、何で
考え込んでしまう、ゆっくりと呼吸を整えて、内側を整理する、炎天下の中、の空気、の粒子
そして夜を捨てる先天的な響きと排水溝の匂いがする歌 あいびきのシンバルが
ひびいて、いますか、縁側で色の違う空気、淡い光のかさ、グレー、粒子
話したいことがいっぱいあります、ゆっくりと呼吸を整えた、あのころの果実

ごずがやりかねそうなこと
私はちゃんとしっている
あれは本当に凄い
という気持ち

しゃっくり

しゃっくり

ひとりの針

いってしまう

食い込む世界 美しい

密度の架空

空白
空白(余白)
空白空白(羞恥)
空白空白(余白)
空白空白(呼吸)
空白(余白)(白)(緑)
(群青)、(黄色)、(赤銅)、ターヴ、炸裂、!。



あの子が死んだらしい
 深い井戸の果実
あの子ってダレ

    ふかんするたてごと

あの子は私
 
 (澄んでいたんだね)


自由詩 ごず−Revision Copyright シャーロット 2006-05-06 14:16:48
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