泣いていいんだよ
蒼穹

冷たい頬に 届かない温もり 伝わる悲しみ
抱きしめられることにも 疲れているみたい

寒くなってきたね 毛布をかけるように 雪も降ってきた
触れると少し冷たいけど 眺めていると 温かくなれる

まるで強がっている君のよう 隠し続けた優しさが
素直になれないほど 互いを 遠ざけていたんだね

強く生きたぶんだけ 泣いていいんだよ
孤独に笑う必要なんて 誰にもないんだから
もしも涙で凍えそうなら そっと 手を握るから

誰かに頼られたくて 誰にも頼らずに 生きてきたんだね
強さだと信じて 報われる日を信じて 生きてきたんだね

でも自分の気持ちを裏切ってまで 信じなくていいから
僕等が出逢えたことを 本当の奇跡だと 呼んでほしい

強く生きたぶんだけ 泣いていいんだよ
孤独に闘う必要なんて 誰にもないんだから
もしも涙で凍えそうなら そっと 手を握るから

強く生きたぶんだけ 泣いていいんだよ
孤独に笑う必要なんて 誰にもないんだから
もしも涙で凍えそうなら そっと 手を握るから

泣いていいんだよ


自由詩 泣いていいんだよ Copyright 蒼穹 2006-05-06 11:53:38
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わんぽいんと わーど