寂しさはとまらない
山崎 風雅

 忙しく行き交う電車
 その車窓から見る景色は
 瑞々しい緑に栄えているのに
 僕の瞳には虚ろに映るのは何故だろう

 行き先案内のない我が行路
 人々はただの虚像にしか写らなくて

 置き去りにされたフィルムが
 僕の前に貼りついている

 嘆いて 嘆いて 嘆いて

 あぁ 
 電車は走るから
 寂しさはとまらない





自由詩 寂しさはとまらない Copyright 山崎 風雅 2006-05-05 19:17:16
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