ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!
六崎杏介

ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!

意味深なイマジン、空っぽの暇人の
ケージの中の三文刑事さん方が書く散文の
政治ではクラリセージも育たぬ零時半
オマージュ・反復・ハシシュの一服で
ぐらり廻りだす月桂樹の半神なイメージを
反射する私6ページ目のピラミッドの傾斜さ
芸じゃない術は唯の鼻息の接写
まっ白な自由紙を湿らす十姉妹のピスか
鍵が掛かった秘密のパスティーシュを
神懸かった火花の飛沫の向こうに
焦げつくシーツと斜めから思考するウィッシュ
祈ると陰るから説くよりも書く、頭より早く
即興は腹腔からの王国の復興
1タブレット2ゴブレット、アーサー王の
目覚める朝への灯台としての麻が
生来の雨への蝙蝠傘を編む音を聴かせる
真っ黒な肺を満たす聖杯の中のワイン
クラインはボトル、へ落下する音韻遊戯の
行き着く先はエデン、の痙攣する祭典で
回転するアルファベットと
ハイなテンタクルが手繰る、血文字の沸点が
私6ページ目の字典に登記される
神経を刻む深淵に跪く夜に

ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!



自由詩 ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ! Copyright 六崎杏介 2006-05-05 01:02:03
notebook Home 戻る