ハミングバード
LEO
囀るひばりに誘われて
五月の原っぱ
やわらかな緑が
裸の足にくすぐったくて
昨日はふり向きもしない
ぺんぺん草がかわいらしい
青い空に
浮かんだ雲を
目で追いかけて
眩しい形が
笑った君に似ている
囀るひばりは
また誰かを誘ったよう
梢をまたいで
原っぱを横切り
髪を揺らした風に
青い匂いを
胸いっぱいに吸い込む
何にも囚われない
自由が
こんなところに
見逃してしまう
小さなことも
ほんの少し
目線を変えただけで
喜びに変わるってこと
たぶん
気づいていた
空が
上手に笑ってくれるから
調子外れのハミングで
愛の唄を歌う