バカにするカエル
山崎 風雅

 振り落とされた
 行き場のない気持ち
 
 助けを求めて午後の公園まで泳ぐ
 目に映るのはツツジの赤だけ
 燻った気持ちに火をつけ
 情熱の色にすがりつく

 上空からひばりが襲撃
 とてもかないそうにないから
 許してと頭を下げた

  誇りを失っちゃダメだよ

 傍らのスズメがちょこんと枝に乗って
 耳打してくる

  生きてることに疲れたんだ

 小川のカエルが
  
  ほんまに ほんまに

 人ごとと思ってバカにしやがって

  あ〜ぁ

  一眠りするかぁ



 


自由詩 バカにするカエル Copyright 山崎 風雅 2006-05-03 15:52:01
notebook Home 戻る