ぽえむ君−精選−
ぽえむ君

ぼくは詩人

多くの生まれてきた言葉を選ぶとき
それは選ぶのであって
捨てるのではない

今日もまた

朝の散歩をしていると
ツツジに出会いました

黄緑の葉の上を赤や赤紫に染め
初夏を世界に知らせつつ
芝生の海の上に浮かぶ

時おり雀がその海を渡るも
花に隠れたミツバチの姿を見失う

開花したその花は人に言葉を生ませ
心にも詩にも潤いを与える

多くの言葉は無限に広がり
心の海にもさざなみとなり
深い底までも浸透する

雀が飛び立った静寂の中に
今度は蝶が蜜を吸いに
花に下りてきました

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−精選− Copyright ぽえむ君 2006-05-03 12:29:42
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