ぽえむ君−新生−
ぽえむ君

ぼくは詩人

孤独を感じたとき
それは自我への認識である

今日もまた

朝の散歩をしていると
少年に出会いました

1人ぼーとして
土がむき出しになっている
広大な畑を眺めている

彼の目には茶色の土しか
見えていない
重い口からわずかな声で

 自分の気持ちに何をすればいいのか
 わからない

今の君の心はこの畑と同じ
何もない砂だけの集まり

でもよく見てごらん
こんなにも広い

そしてどんなものでも植えられる
可能性のある空間

ここに何を育てようか
君の心も何かを植えれば
君の中で何かが生まれ
そして育ち
その実はきっと輝きを放つにちがいない

少年の目に
見えない緑や花が見えたかどうかは
わかならない

けれど少年の心に
新しい種が蒔かれたことは
その目を通じて感じとれました

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−新生− Copyright ぽえむ君 2006-05-02 22:44:35
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