ぽえむ君−新生−
ぽえむ君
ぼくは詩人
孤独を感じたとき
それは自我への認識である
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
1人ぼーとして
土がむき出しになっている
広大な畑を眺めている
彼の目には茶色の土しか
見えていない
重い口からわずかな声で
自分の気持ちに何をすればいいのか
わからない
今の君の心はこの畑と同じ
何もない砂だけの集まり
でもよく見てごらん
こんなにも広い
そしてどんなものでも植えられる
可能性のある空間
ここに何を育てようか
君の心も何かを植えれば
君の中で何かが生まれ
そして育ち
その実はきっと輝きを放つにちがいない
少年の目に
見えない緑や花が見えたかどうかは
わかならない
けれど少年の心に
新しい種が蒔かれたことは
その目を通じて感じとれました
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい