光わずらい
A道化







10センチメートルに
来てはくれない



ので
美しいオーツーと
悲しいシーオーツーが
かすか、乱れ
誰かの名として震えては
10センチメートルの位置で消える
光るのと乾くのを繰り返しているわたしの肺の
苦しくなる寸前の、そして、
苦しくなった直後の、
眩しさの、




ああ、
瓶の光は
マーマレードでできている
グラスの光は
エイチツーオーでできている



2006.5.2.


自由詩 光わずらい Copyright A道化 2006-05-02 09:43:21
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