二度寝ストーリー
ヨルノテガム



世の中が

星空時代で 続いた日には

僕は誰よりも おしゃべりさんになって

ずっとお伽話の作者になってると思うよ







でも 今日も賑やかな物音が 

夜明け前から始まって、時計の秒針音さえ

金槌で壊そうかと 気に障り出す

水道管の音、輸送車の急ぐ振動音、食器を洗う音、
新聞バイク蜂の音・・・・・窮屈に侵食してくる



だから今、時計のデンチを抜いたよ




時間の死だ




階下の爺さんの寝言が

うなりを上げる




何かのスタートだ







実は昨日からネコを飼っている

お伽話の中だ

いつでも取り出せるお手軽さが3日くらい続けばいいと思うよ


ネコが ダンナァ疲れていますぜェ

と肩をトントン踏み出す

ピタピタくすぐったいよ、肉球が と応えると

ピョ―ンと何処か暗闇の庭へ消えて行った




お前も忙しい、みんな忙しい





3泊4時間、女優との空想旅行を済ませて
彼女の終わりの言葉は「今から仕事だから、サヨナラ」だった
その内、朝化粧の時間が全体の3分の1もあったから
ずっとその魔術の様子を眺めて 一度もベットから
起き上がらなかった

小さなくしゃみをしたのは

爽やかにイチャついた前だったか 後だったか


・御飯を食べて
・買い物に行って
・テレビを見て
・お風呂に入って
・寝るゥー

(注)全部スッピンで



彼女はそれを僕と一緒に繰り返すという


たわいないお伽話を




延々と、星に話した




















自由詩 二度寝ストーリー Copyright ヨルノテガム 2006-04-30 13:09:36
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