アジアンタム
ふるる

レースのような緑だった
君の髪に触れる
やわらかい
なつかしい

君が起き上がるだけでゆれる
緑のような僕だった

「そっとあげるの、たくさんはだめ」
霧吹きでしめらせて
あつい光もだめ
「大切にね」

じょうろを持つ
優しい手

手に手を取って
アジアンタムの葉陰で
おいしい水を飲もう

なつかしい味がして
僕ら寝転んで
見上げよう

アジアンタム

レースのような緑の奥

大切に


自由詩 アジアンタム Copyright ふるる 2006-04-25 18:03:37
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。。。。。恋愛詩っぽい。。。。。。