自覚が足りません
KEIKO

愛しい人
あなたの体に入りたいのです
でなければ
あなたの血、肉、骨までも
全てこの胃袋に収めたいのです
その全てはこの身体の熱となり
やがてこの身体をも
溶かしてくれるでしょう
そうして
一つに混ざり合いたいのです

愛しい人
あなたの全てを知りたいのです
でなければ
あなたの目、耳、鼻までも
全てを奪ってしまいたいのです
あなたが感じるのは私の体温のみで
やがて私の体温も尽きるときに
あなたは孤独を知るでしょう

それは
あなたの全てが私だということです

そして
私の全てがあなただということなのです

どうか
あなたもそれを自覚してください





自由詩 自覚が足りません Copyright KEIKO 2004-02-10 23:50:20
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