たべかけのくっきいに
ゆうひのはがた
これは　いったいぜんたい
こんせいきさいだいの　なぞですぞ
そういった　はかせのくちもとから
うつくしいゆうひが　こぼれてる

*

わたしはうみです
ならば　さぞおきれいでしょうね
いえ　それほどでも
そんなにちようびのまひるから
さんねんかん
ぼくのいとしいこいびとは
かえってこない

*

のきしたで　れいぞうこが
くびをつっていた
おかげでれいぞうこの
くびのばしょがわかった
ああ　でももうおそいね
なぞも　あいすも
とけないままがいい

*

ふえをふいたら
きせつにいろがついた
ぽけっとに　わすれものをして
ひとりのこどもが
はしってかえった

*

ねえ　きみ
ぼくのたからものをしらないかい
たいせつな　ぼくのたからもの
うつくしい　ぼくのたからもの
どこかでみなかったかい
かわいそうに　なぞなぞ
こたえよりもさきに
うまれてしまった